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全ての基本はパドリングだ! < サーフィンテクニック(初心者用)

パドリングって何だ?

パドリングとは、海の上を移動するために、サーフボードの上に腹ばいになり腕を使って水をかく技術のことです。
波を求めて移動する時、そしてテイクオフをする時に使います。


実は、サーフィンをしている時のほとんどの時間はパドリングをしていると言っても言い過ぎではありません。
パドリングは、サーフィンの大部分を占める基本中の基本なのです。


パドリングに必要なのは技術と力です。
これは両方大切です。ここでは技術について書きます。力については「筋トレ!」のところで触れますので、そちらも是非合わせて読んで下さい。


パドリングの習得こそがサーフィン上達への近道だ!

初心者の人は、最初の難関であるテイクオフに注目しがちで、テイクオフを一生懸命練習しようとします。
しかし、実はその前段階であるパドリングが一番重要で、それがテイクオフの上達、さらにはサーフィンそのものの上達への近道だったりします。


前述したように、パドリングを使う場面は、@移動する時Aテイクオフをする時、の二場面です。
以下で、パドリングが上手くなるとなぜテイクオフ/サーフィンが上達するのかを@Aのそれぞれの場面で考えてみましょう。


@-移動する場面-でパドリングが上手いとサーフィンが上達する理由                     
まず移動する場面で言うと、パドリングが上手くなることで、いい波のいいポイントへ他の人よりも早く移動でき、また疲れずに波を追いかけることができるので、結果として波に乗れるチャンスが多くなって、早く上達するというわけです。
パドリングがままならず、また疲れて休んでいるようでは、いつも波は上手い人に取られ、いくらテイクオフの練習をしようとしてもテイクオフの場面さえ作れず、上達は望めないのです。


『波に乗る場面を多く作ること』−これがサーフィン上達の近道です。


A-テイクオフをする場面-でパドリングが上手いとサーフィン(テイクオフ)が上達する理由         
テイクオフを成功させるためには、その前のパドリングがとても重要になってきます。
テイクオフの場面でボードに充分なスピードがついていないと、ボードの下を波が通り過ぎてしまうか、ボードごと波に飲まれる結果に終わってしまいます。
波の速さに合わせて、パドリングでボードのスピードを上げる必要があるのです。


初心者の人は、せっかくいい波が来ても、パドリングが波の速さについていけない為に乗り過ごしてしまう、ということがよくあります。
パドリングが上手くなって充分なスピードを出す事ができるようになれば、テイクオフもずっと楽に出来るようになります。


パドリングが上手いってどういうこと?

パドリングが上手いとは、


・スピードが速く-(ボードが受ける水の抵抗を少なくし、水を上手くつかんで進む)
・疲れにくい-(筋肉を鍛え、効率よく使う)


ということです。


それでは、これらを意識して、上手くなるコツについて見ていきましょう。
キーワードは、『バランスと効率』です。


乗る位置

乗る位置は、パドリング時のスピードに大きく関係してきます。
バランスのとれた状態を維持しないと、ボードがあっちこっちに傾き、水の抵抗が大きくなってスピードが出ません。


では、バランスのとれた状態とはどういう状態でしょうか?
それは、ボードの重心に体の重心を乗せた状態のことです。こうすると水の抵抗も少なくなって、楽に、速くパドリングができるようになります。


ボードの重心の見つけ方                                                
左右の重心
左右の重心はボードの中心を縦に走るストリンガーです。これはすぐ分かりますね^^


前後の重心
前後の重心は、ボードの下にコブシを入れて見つけます。ストリンガーの位置にコブシを当てて少しずつ上に上げ、空中でバランスの取れた位置が重心です。


これはボードを下に置いた状態からして下さいね。そしてあまり高く上げずに、持ち上げていない方の手で補助しながら行って下さい。
傾いた時に床にぶつけてボードを破損させてしまわないように十分注意して下さい。


体の重心はどこか                                                    
パドリングをする時の体は、上体を反らしてヘソに重心を置くようにします。
ここで重要なのは、上体を反らすことによって自分でヘソに重心を持ってくるということです。自然にしていたらヘソに重心が来る、というわけではないですよ。


上体を反らして、ヘソ一点で体重を支えるようなイメージを持って下さい。


重心と重心を重ねる                                                   
さあ、両方の重心が分かったら、あとはそれを重ねるだけです。「ボードの重心に、体の重心のあるヘソを乗せる」という状態がパドリングの時の形です。
海の上では、ノーズが水面から少し出でいる感じになります。


慣れてくれば、重心を重ねるのはすぐにできるようになりますが、最初のうちはなかなか難しいです。
そこで初めのうちは、家でボードの重心を調べ、そこにマジックで目立たないように印をつけておくとか、小さなシールを貼るなどしておくと役に立ちます。


そして海の上では、手を伸ばした時のノーズとの位置で、バランスの取れた体の位置を把握しておくのもいいですよ。


乗った時の上体の姿勢

乗った時の上体は、胸を反らし、あごを引いて進む方向をしっかり見ます。


なぜ胸を反るの?                                                    
なぜ胸を反る必要があるのでしょうか?
それは、
体の動きをボードに伝わりにくくする
ためです。


@-胸をボードに付けたまま水を掻くと、肩と胸の動きが伝わり、ボードが左右に動いてしまいます。こうなると、水の抵抗が大きくなってスピードが出ません。
胸をボードから離すことで、ボードのバランスを保つわけです。


A-体を伸ばしてべたっと横たわると、ボードとの接地面積が大きくなります。すると、ちょっとした体の傾きでも体重が分散してそれがボードに伝わってしまい、ボードが安定しません。
胸を反らすと、ヘソあたりに重みが集約していきます。点でバランスを取った方が、少々の体の揺れもボードにダイレクトに伝わらず安定するのです。


つまり、胸を反ると体の動きがボードに伝わりにくくなり、結果としてボードのバランスが保たれるというわけですね。


乗った時の下半身

乗った時の足は、必ず閉じます。
足を開いた方がバランスが取れると思うかもしれません。しかしそれは間違いで、きちんとヘソに重心がなくてバランスが取れていないので、足を開いてバランスを取らないと乗れないということなのです。


初心者の人は、一生懸命ボードのバランスを取ろうと足や手を広げてしまいます。そうではなくて、「ヘソでバランスをとるんだ」「ヘソ一点に体重を乗せるんだ」という意識で乗ってみて下さい。


乗った後の進み方

上体を反らして足を閉じ、バランス良くボードに乗ったら、いよいよ海の上を進みましょう!


腕の動かし方                                                       
パドリングでは、水泳のクロールのように(上体の姿勢が違うので全く同じではないですが)腕を交互に回転させて水を掻くことで推進力を得ます。
前方に伸ばして水中に入れた手をヘソのあたりまで持ってきて、その後モモの横あたりで水から出し、また前方へ持っていく、という動きです。


この時の手のひらの軌跡は、右手は『く』の字のようになります。
ボードに平行に手のひらを動かすより、いったんヘソあたりまで持ってきて、そしてまた外に押し出すような感じでかいた方が、力が出しやすく、水を効率良くとらえることができます。


腕は速く動かせば良いというわけではありません。水を効率良くとらえることが一番重要です。
手のひらだけでなく、水中にある腕全体で水をとらえる感じで、確実に水を掻いて下さい。
この時、力まずに、大きくゆったりと、リズム良く腕を運ぶのがコツです。


手のひらの形                                                       
手のひらは、自然な感じで軽く平らに開きます。指の間はぴったりくっつけずに、力を抜いた時にできる程度の隙間を開けます。おわんのように丸めたりもしません。
この形が一番水に対する抵抗が大きくなって、効率良く水を掻くことができます。


しっかり指を閉じようと指先にまで力を入れてしまうと、余計な力で腕の動きがぎこちなくなってしまうし、疲れやすくなってしまいます。
また一見、指を閉じたりおわんのように丸めたりした方が水を逃がさないので良いのではないかと思いがちですが、実際は、面積が小さくなってしまうために推進力は弱くなってしまいます。


ボードの水平バランスを保って進む                                          
ボードのバランスが崩れると、水の抵抗が大きくなってスピードが出ないのでしたね。そのために、上体を反らしてヘソでバランスを取り、肩や胸の動きをボードに伝えないようにするのでした。
水泳のクロールでは、ローリングといって体を左右にねじりながら腕を動かしますが、パドリングでは、ボードがあるために、逆にローリングしてしまわないようにするのです。


その他にもう一つ、ボードのバランスを保つためには頭の安定が大切になってきます。
腕を回す度に頭が左右に動いてしまっては、ボードは安定しません。
頭を安定させておくためのコツは、遠くを見ることです。ノーズや手の届く範囲ではなく、進行方向の先を見ることで頭を安定させることができます。


広背筋を上手く使う                                                   
水を掻く時は、腕や肩の筋肉ももちろん使いますが、それだけに頼っていては効率の良いパドリングはできません。広背筋も上手く動員することが大切です。
大きな筋肉である広背筋を使うことにより、疲れにくく、パワフルに掻けるようになります。


最初は、広背筋を使っているという意識を持つことが大切です。
腕や肩の筋肉は、意識しなくてもパドリングの動きをしていれば必ず使うことになります。ですから最初は、広背筋だけで水を掻くつもりで腕を動かしてみて下さい。そうすると、自然に大きなストロークになりいいパドリングができるようになります。

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